アイ・ケイ・ケイの企業研究

今回ご紹介するのは、ブライダル業界トップの営業率を誇り、九州を基盤に全国14都市16店舗を展開するゲストハウス・ウエディングで有名なアイ・ケイ・ケイ。

この記事を読んでいる方の中には、アイ・ケイ・ケイへの就職を目指している学生もいらっしゃるかもしれません。
面接で問われた時に、「なぜこの会社なのか？」をしっかりと語れるように、この記事では、以下の3つの項目から企業研究を行っていきます。

(1)会社概要　(2)「企業」を知る　(3)「採用情報」を知る

他のライバルとの差を付けるためにも、この記事を読んでしっかりと企業研究をしていきましょう。 ここでは、アイ・ケイ・ケイの経営理念や同じブライダル業界に属する競合会社との比較、最近のニュースなどを通じて、「数あるブライダル会社の中で、なぜアイ・ケイ・ケイなのか？」という質問への対策を考えましょう。

アイ・ケイ・ケイについて深く知るために、まずはアイ・ケイ・ケイの経営理念を確認しましょう。そこからアイ・ケイ・ケイが求める人材が見えてくるはずです。企業が求める人材を知ることで、あなたが何をアピールすべきかが分かります。

アイ・ケイ・ケイの経営理念を確認する前に、まず同社の掲げる使命を見てみましょう。
「私たちはお客さまの感動を通して社会に貢献します」
（アイ・ケイ・ケイ 経営理念ページより引用）

この使命は、同社における行動指針の基礎となる経営理念へとつながっていきます。
『信念…お客さまの感動のために
一．誠実・信用・信頼
一．私たちは、お客さまの感動のために、心あたたまるパーソナルウエディングを実現します
一．私たちは、お客さまの感動のために、素直な心で互いに協力し良いことは即実行します
一．私たちは、国籍・宗教・性別・年齢・経験に関係なく能力を発揮する人財ひとになり、素晴らしい未来を創るために挑戦します』
（アイ・ケイ・ケイ 経営理念ページより引用）

また、同社の使命と経営理念を元にしたビジョンは以下の通りです。
ビジョン2023　日本を代表する感動創造カンパニーとなり世界に挑戦する
ビジョン2033　世界一「ありがとう」が集まる感動創造カンパニーになる
ビジョン2035　一人ひとりがリーダーとして数多くの分野から選択・挑戦し新たな世界企業を創る
（アイ・ケイ・ケイ 経営理念ページより引用）

ここからわかるポイントは、日本を代表する感動創造カンパニーとなって、世界に挑戦しようという志です。理想の人物としては、同社の行動指針から見て取れるように、「プロフェッショナル」「ポジティブ思考ができる」「志を持っている」「挑戦意欲が高い」「自ら考えて行動できる」などの特性を持っていることがポイントになるでしょう。

ですから、経営理念に共感した上で、みなさんがアピールすべきなのは以下の3点です。
・アイ・ケイ・ケイを通して、世の中に創造したい感動について
・自ら主体的に行動し、何かを成し遂げた経験
・既存の状況に満足せず、新たな領域に挑戦した経験


次に、ブライダル業界における競合会社と比較してみましょう。
今回は、規模の近いノバレーゼと比較してみたいと思います。
両社の間には、どのような違いがあるのでしょうか。

はじめに事業内容を見ていきましょう。
アイ・ケイ・ケイは、ゲストハウスウェディングの施設経営を基軸に据えています。地域に密着したビジネス展開を特徴とし、全国14都市16施設の結婚式場を展開していますが、ひとつとして同じデザインはありません。競合が少なくランニングコストも割安な地方都市における緻密なマーケティング力を武器に、周辺エリアの環境や競合などをリサーチしています。
そんな同社の強みは、コスト抑えた上で同社が培ってきたノウハウやホスピタリティを発揮できること。さらに「お客さまの感動のために」という思いが社員の間にしっかりと浸透していることでしょう。全ての社員が経営理念に共感していることで、良い社風が創られるとともに、競合に負けない強い戦略を持った組織体制であることが伺えます。
対するノバレーゼの中核事業は、ブライダル事業とレストラン特化型事業。 ゲストハウス25施設、中価格帯施設3施設、ドレスショップ17店舗、提携施設2施設に加え、レストラン特化型事業の国内6施設、海外3施設を展開しています。
アイ・ケイ・ケイと異なる点は、独自のブランドでドレスショップを展開し、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークなどから衣装の買い付けを行いレンタルや日本独占販売していること。加えて歴史的建造物を挙式・披露宴会場として再生する事業も行っており、業界では目新しい戦略をとっています。
続いて財務状況を見ていきましょう。
平成27年10月期 の売上高は、アイ・ケイ・ケイが連結169億7,800万円であるのに対し、ノバレーゼは連結164億2,887万円（平成27年12月期）。
一方で営業利益は、アイ・ケイ・ケイが連結21億600万円のところ、ノバレーゼは連結16億9,100万円と、売上高、営業利益ともにアイ・ケイ・ケイが上回る結果となっています。
この背景には、アイ・ケイ・ケイが「ララシャンス博多の森」（福岡支店）の通期稼働をしたことや、「ララシャンスHIROSHIMA迎賓館」（広島支店）がオープンしたこと等の勝因が挙げられており、売上高は前年同期比10.6％増、営業利益同5.2％増と堅調に推移していることが分かります。

また、近年の業界トレンドも見ておきましょう。
アイ・ケイ・ケイの見解によると、少子化や、それに伴う結婚適齢期人口の減少から、挙式・披露宴は今後も引き続き減少傾向にあり、市場規模は縮小しつつあるにも関わらず、売上高は順調に推移し続け、平成37年の時点でも1兆円産業を維持すると予測。
この背景には、伝統的な挙式・披露宴のスタイルを超えた独創的なハウスウエディング市場がシェアを高めている現状にあるようです。
景気が不透明な状況の中でも結婚式にかける費用は増加しており、日常生活では堅実な半面、一生に一度のビッグイベントには自分のこだわりを貫くという、オリジナル性を重視する若者の嗜好が伺えます。

ここまでアイ・ケイ・ケイについての様々な情報を見てきましたが、最後は同社の過去の採用情報を知り、早めの対策準備を行っていきましょう。